第六章⑧ 仕訳日計表とは何か

仕訳日計表とは何か

仕訳日計表とは、その日に記入された仕訳を集計した表です。
伝票会計では、仕訳日計表を作成することで、一日でどれだけ取引が行われたのかを把握することができます。

仕訳日計表を作成することで、1日でどれだけ取引が行われたのかを把握することができます。
また仕訳日計表の借方と貸方の合計が一致することで、伝票のミスや集計漏れがないことを確認できます。

実務として、手書きで、記帳転記作業する会社は、ほとんどありません。
しかし、仕訳日計表の考え方、転記の仕方は、知っておくべきです。
なぜなら、会計ソフトを導入しても、最初の入力作業は、私たち人間が行うものであり、数字の不一致やトラブルが発生したときは、その簿記の帳簿の仕組みを理解していなければ、対処できないからです。

具体的に、仕訳日計表の書き方を見ていきましょう。

入金伝票
売掛金300,000

入金伝票
当座預金200,000

出金伝票
仕入100,000

出金伝票
支払家賃80,000

振替伝票
売掛金     500,000売上  500,000

仕訳日計表への集計の仕方

①伝票から下書きに仕訳を書く。

・入金伝票
現金300,000/売掛金300,000
現金200,000/当座預金200,000
・出金伝票
仕入100,000/現金100,000
支払家賃80,000/現金80,000
・振替伝票
売掛金500,000/売上500,000

②仕訳を仕訳日計表に記入する。

例:現金の借方 300,000+200,000=500,000

仕訳日計表

借方勘定科目貸方
500,000現金180,000
当座預金200,000
500,000売掛金300,000
売上500,000
100,000仕入
80,000支払家賃
1,180,0001,180,000

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