受取手形帳と支払手形帳とは

受取手形記入帳とは何か

受取手形記入帳とは、約束手形を受け取ったときに記入する補助簿です。
受け取った約束手形や為替手形を管理するために使用するものです。
実務においては、非常に有意義で役立つものですから、しっかり覚えましょう。
また、簿記3級の試験においてもしばしば出題されるとこでもあります。受取手形記入帳とは、つぎのようなものです。

受取手形記入帳

日付種類NO摘  要支払人振出人他振出日満期日支払場所手形金額てん末
4/2約束20売掛 金G社K社3/315/31E銀行800,0005/31 当座入金
4/10為替43売 上H社M社4/56/10F銀行300,000 

[受取手形記入帳の見方]

・日付

 手形を受け取った日です。

・種類

 受け取った手形の種類を記入します。

 「約束手形」か「為替手形」のどちらかになります。

・No

 受け取った手形番号を記入します。

・摘要

 受取手形の相手勘定を記入します。

 受取手形記入帳は、必ず「借方」が受取手形になります。

 したがって、摘要欄に記入されるのは「貸方」の勘定科目になります。

・支払人

 手形代金を支払う人です。

・振出人

 手形を振り出した人、あるいは裏書譲渡した人です。

・振出日

 手形を振り出した日です。この手形を振り出した日以降なら、手形割引などの手形の現金化が可能になります。

・満期日

 手形代金を受け取る日です。銀行で手形の現金化の手続きが必要です。

・てん末

 手形の最終的な処理を記入します。

 受け取った手形が当座預金に入金した。あるいは、割引処理したなどを記入します。 

受取手形記入帳と仕訳

受取手形記入帳から仕訳をしてみましょう。

まず、受取手形を受け取った4月2日の仕訳です。

[4月2日]

4月2日に約束手形を受け取ったときの仕訳をします。

借方は受取手形です。貸方は、「売掛金」が記入されます。

摘要欄には、「貸方」勘定が記入されているからです。

借方貸方
受取手形 800,000売掛金 800,000

同じように4月10日に為替手形を受け取ったときの仕訳をします。

[4月10日]

借方貸方
受取手形 300,000売 上 300,000

つぎに満期日である5月31日の仕訳をおこないます。

[5月31日]

4月2日の約束手形の満期日は5月31日です。

てん末には、当座預金入金と記入されています。

したがって、受取手形は決済されて、当座預金に入金されたことがわかります。

借方貸方
当座預金 800,000受取手形 800,000

 

 

 

支払手形記入帳とは何か

支払手形記入帳とは、手形を振り出したときに記入する補助簿です。
支払手形である約束手形や為替手形を管理するために使用するものです。
実務においては、資金繰りの管理でつねに役立つものです。
しっかり覚えましょう。
支払手形記入帳とは、つぎのようなものです。

支払手形記入帳

日付種類NO摘 要受取人振出人振出日満期日支払場所手形金額てん末
5/31約束60仕入L社W社5/317/31U銀行700,0007/31 支払済
6/30為替77買掛金S社V社6/308/31M銀行600,000 

[支払手形記入帳の見方]

・日付

 手形を振り出した日です。

・種類

 支払った手形の種類を記入します。

 「約束手形」か「為替手形」のどちらかになります。

・No

 支払った手形番号を記入します。

・摘要

 支払手形の相手勘定を記入します。

 支払手形記入帳では、手形振り出しは、必ず「貸方」が支払手形になります。

 したがって、摘要欄に記入されるのは「借方」の勘定科目になります。

・受取人

 手形代金を受取る人です。

・振出人

 手形を振り出した人です。

・振出日

 手形を振り出した日です。

・満期日

 手形代金を支払う日です。

・てん末

 手形の最終的な処理を記入します。

 振り出した手形が決済されたのか、などを記入します。

支払手形記入帳と仕訳

支払手形記入帳から仕訳をしてみましょう。

まず、支払手形を振り出した5月31日の仕訳です。

[5月31日]

5月31日に約束手形を振り出したときの仕訳をします。

貸方は支払手形です。借方は、「仕入」が記入されます。

摘要欄には、「借方」勘定が記入されているからです。

借方貸方
仕   入 700,000支払手形 700,000

同じように6月30日に為替手形で支払ったときの仕訳をします。

[6月30日]

借方貸方
買掛金 600,000支払手形 300,000

つぎに満期日である7月31日の仕訳をおこないます。

[7月31日]

5月31日に振り出した約束手形の満期日は7月31日です。

てん末には、決済と記入されています。

したがって、支払手形は決済されたことがわかります。

ふつう、支払手形の決済は当座預金から引き落とされます。

したがって、貸方には、「当座預金」が記入されます。そして、借方には「支払手形」です。

借方貸方
支払手形 600,000当座預金 600,000

 

 

参考:手形記入帳[問題編]

さらに商品有高帳とは何かを知る