第一章では、簿記とは何か？について、ざっくり簿記の概要を説明します。簿記の基本を知る。簿記の基本ルールとは何か？勘定科目とは何か？簿記の流れを知る、まで説明していきます。まずは、簿記の基本となる考え方、しくみを学びましょう。

簿記は、仕訳に始まり、仕訳で終わる、といって過言ではありません。
簿記を学びことを挫折する人、簿記を苦手にする人は、大抵の場合、仕訳が苦手な人です。仕訳とは、１つの取引を２つの視点で見る、ことです。

簿記の「勘定科目」とは、英語で例えれば「英単語」のことです。英語を学んだ経験は、簿記を学ぶうえで、とても参考になります。簿記で、英単語に相当するのが「勘定科目」です。勘定科目とは「現金」や「借入金」のような「簿記の単語」になります。簿記はこの「勘定科目」を基本として成り立っています。

「今、自分が学んでいるところは、簿記の全体において、どこの部分なのか？」この点を、確認しながら学んでいくと、効率的に学べます。「簿記のながれ」を最初に知っておくと便利です。いま、簿記のどの部分の学習をしているかを理解して学べることになるからです。