第一章② 簿記を学び、何が身につくのか?

簿記を学ぶことで、身につくことが3つあります。

・経営感覚
・コスト感覚
・決算書を読むこと

の3つです。順番にみていきましょう。

その1 経営感覚が身につく

ビジネスにおいて、人は大きく2つの立場に分かれます。
「経営者」と「働く人」です。

簿記は「経営者」側の視点でつくられたものです。
もっとも、わかりやすい例は、お給料に対する考え方です。
世の多くの人は、働いている社員の立場で、お給料を会社から「もらう」と考えます。
しかし、簿記では、経営者の立場で、お給料を社員に「支払う」と考えます。
つまり、経営者の視点に立っているのです。
簿記を学ぶことで、知らず知らずのうちに経営者としての資質、すなわち、経営感覚が身に着くことになります。

その2 コスト感覚が身につく



モノやサービスを売るためには、さまざまなコストがかかります。
コストとは、モノやサービスを売るためにかかる必要経費と考えて下さい。
たとえば、車を売る販売店を考えてみましょう。
販売店は、車をメーカーから仕入れなければ、車を売ることができません。
この車を仕入れる代金がコストです。

つぎの例を考えてみましょう。

たとえば、1000万円の売り上げに950万円のコストがかかれば、利益は50万円です。
一方、100万円の売り上げでもコストが20万円なら、利益は80万円になります。

このことから「売り上げが大きければ、利益も大きくなる」とは、必ずしもいえません。
売上が大きくても、利益が小さい会社があります。
これとは反対に売上が小さくても、大きな利益が出ている会社もあります。
単純に売上げの大きさで、会社の業績を判断することはできません。
会社の業績の良し悪しを判断するには、売上げだけでなく、利益も考えなければなりません。
簿記を学ぶことで「どのくらいの売り上げで、コストはいくらで、利益はいくらになる」
というコスト感覚が、身につきます。

その3 決算書を読むことが身につく



簿記の最終的なゴールは「決算書」の作成です。
決算書である貸借対照表や損益計算書は、簿記の知識と技術がなければ作成することができません。
このことは、簿記によって、決算書をくわしく理解できることも意味します。
決算書をつかって、会社をさまざまな視点から分析することを「決算書を読む」といいます。
つまり、簿記を学ぶことで「決算書を読むこと」が身につきます。

 

決算書について、詳しく学びたい人のために、決算書のホームページを
開設しております。
参考にしてください。

はじめての決算書 はじめての経営分析ドットコム

 

このページのまとめ

☑簿記を学べば「経営感覚」が身につく
☑簿記を学べば「コスト感覚」が身につく
☑簿記を学べば「決算書を読む」ことが身につく

 

③「簿記の基本ルールとは何か」を知る

 

 

 

投稿者プロフィール

伊達敦
伊達敦中小企業研修協会 代表 
東京都武蔵野市。
決算書の見方、経営分析などマネジメントに知悉している商社勤務の実務家。
統括責任者として全国3000社を超える販売店及び代理店の経営実態の把握、
経営指標の分析に辣腕を発揮した。
また霞が関の中央官庁との交渉窓口も担当する。
独創的な決算書解説や経営分析理論は、海外でも高く評価され、著書は海外でも翻訳されている。
商業高校で、簿記の基本を学び、大学で簿記理論を体系的にしっかり学んだ。
大学在学中は、会計学の大家、中村忠教授、飯野利夫教授から 指導を受けた。また、日本簿記学会会長だった安平昭二教授から簿記の帳簿組織に関する論点を直接指導を受けた貴重な経験を持つ。
おもな著書 「まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい会社の数字」講談社刊。ほか、決算書、経営分析に関する本をぱる出版、実業之日本社からの全国出版実績あり。
中小企業研修協会代表。ファイナンシャルプランナー。
欅坂46、櫻坂46の大ファン。DVDをすべて揃えている。元欅坂46の佐藤詩織のファンであり、櫻坂46の推しメンは、関有美子。