第四章② 仕訳のルールを学ぶ
仕訳のルールを学ぶ
第二章では、貸借対照表を作成する資産、負債、純資産グループのおもな勘定科目を学びました。
さらに第三章で、損益計算書を作成する収益、費用グループのおもな勘定科目を学びました。
仕訳には、5つの勘定科目のグループごと仕訳のルールがあります。
仕訳とは「一つの取引を2つの視点で考えること」です。
この点を常に考えながら、仕訳ルールを覚えていくとよいと思います。
なお、仕訳ルールは、とにかく覚えるのみです。
のちに会計学を学び、その理由を理解すればよいと思います。
それでは、5つの勘定科目ごとの仕訳ルールを紹介していきます。
資産グループの仕訳ルール
資産の増加は、「借方」に記入し、資産の減少は「貸方」に記入します。
借方 | 貸方 |
増加 | 減少 |
負債グループの仕訳ルール
負債の増加は、「貸方」に記入し、負債の減少は「借方」に記入します。
借方 | 貸方 |
減少 | 増加 |
純資産グループの仕訳ルール
純資産の増加は、「貸方」に記入し、純資産の減少は「借方」の記入します。
借方 | 貸方 |
減少 | 増加 |
収益グループの仕訳のルール
収益の発生(増加の意味)は「貸方」に記入します。 借方には、取消(減少の意味)を記入します。
借方 | 貸方 |
取消 | 発生 |
費用グループの仕訳のルール
費用の発生(増加の意味)は、「借方」に記入し、貸方には、取消(減少の意味)を記入します。
借方 | 貸方 |
発生 | 取消 |
【速攻!チェック問題・仕訳のルール編】
【問題1】次の表から要素の増減をみて、借方、貸方欄の増減にチェックしなさい。
要素の増減 | 借方 | 貸方 |
資産が増えた | ||
資産が減った | ||
負債が増えた | ||
負債が減った |
【解答】
要素の増減 | 借方 | 貸方 |
資産が増えた | ✓ | |
資産が減った | ✓ | |
負債が増えた | ✓ | |
負債が減った | ✓ |
【問題2】次の表から要素の増減をみて、借方、貸方欄の増減にチェックしなさい。
要素の増減 | 借方 | 貸方 |
収益が増えた(発生した) | ||
収益が減った(消滅した) | ||
費用が増えた(発生した) | ||
費用が減った(消滅した) |
【解答】
要素の増減 | 借方 | 貸方 |
収益が増えた(発生した) | ✓ | |
収益が減った(消滅した) | ✓ | |
費用が増えた(発生した) | ✓ | |
費用が減った(消滅した) | ✓ |
仕訳のルールを学ぶ まとめ
仕訳ルールをまとめた表は、以下の通りになります。
借方 | 貸方 |
資産の増加 | 資産の減少 |
負債の減少 | 負債の増加 |
純資産の減少 | 純資産の増加 |
収益の取消 | 収益の発生 |
費用の発生 | 費用の取消 |
第四章:仕訳とは何か もくじ一覧