第二章④ 純資産グループとは何か
純資産とは「純粋な資産」である
純資産は、貸借対照表を作成する勘定科目の一つです。
貸借対照表
資産 | 負債 |
純資産 |
資産から負債を差し引いた残高が「純資産」です。
具体的にイメージしてみましょう。
3,000万円のマイホームを購入し、2,000万円の借金をした場合を考えてみましょう。
このとき、マイホームの純粋な資産は、いくらでしょうか?
3,000万円でしょうか?
2,000万円の借金があります。
このため、この部分を差し引く必要があります。
つまり、3,000万円—2,000万円=1,000万円。
のとき、マイホームの純粋な資産は、1,000万円となります。
会社の純資産も基本的に同じです。
資産から負債を差し引き、純粋な資産である「純資産」
を求めることができます。
「純資産グループ」のおもな勘定科目と内容はつぎとおり。
・資本金
株主から出資されたお金です。
・利益準備金
株式会社は、株主に対して「配当金」を支払います。
このとき、会社法で、一定額を「利益準備金」として積み立てなければならないと規定されています。
これは、資本を充実させるための制度です。
メモ帳【純資産の考え方】
資産がプラスの財産である、と考えてみましょう。
そうすると、負債は、マイナスの財産と考えることができます。
このため、資産から負債を差し引いた純財産は、会社の純粋な財産である、ということになります。
【速攻!チェック問題・純資産編】
次の勘定科目のうち、純資産勘定をチェックしなさい。
【勘定科目】 | チェック欄 |
現金 | |
売掛金 | |
資本金 | |
利益準備金 | |
仕入 |
【解答】
純資産勘定は資本金、利益準備金です。
純資産とは何か まとめ
- 純資産は、貸借対照表を作成する勘定科目の一つです。
- 純資産の計算式は、資産ー負債=純資産 になります。
第二章 会社の財産は、貸借対照表でわかる もくじ一覧