有価証券を貸し付けたり、借り入れたりすることがあります。有価証券の貸借の仕訳をみていきましょう。

 

貸付有価証券の仕訳

 

売買目的有価証券を貸し付けることがあります。自社に代わって、運用の上手な他社に有価証券を運用してもらおう、というわけです。これが、「貸付有価証券」です。貸し付けた有価証券の仕訳の金額は「帳簿価格」になります。

[例1]A社は、帳簿価格400,000(時価700,000)の株券をB社に貸し付けた。

 

借方 貸方
貸付有価証券 400,000 売買目的有価証券 400,000

 

保管有価証券の仕訳

それでは、反対に有価証券を借りた場合は、どうなるのでしょうか。

他社から有価証券を借りた場合は、時価で仕訳をおこなうことになります。

[例2]B社は、帳簿価格400,000(時価700,000)の株券をA社から借り入れた。

 

借方 貸方
保管有価証券 700,000 借入有価証券 700,000

 

なお、B社は、借り入れた有価証券を自社の資産として計上することはできません。借り入れた有価証券ですから当然です。このような仕訳を対照勘定といいます。対照勘定は、自社の資産・負債・純資産に変動を与えるものではない、備忘記録であり、メモ記録と考えればよいでしょう。

 

有価証券とは何か