初級原価計算⑩ 予算管理とは何か

予定と実際を比較する

会社は、事業年度のはじめに「予算」を立て、その目標の達成のため、日々努力します。
そして、事業年度の終了とともに、その結果である「実際」数字が出ます。

この講義では、予算と実際を比較する売上高について、くわしくみていきます。

売上高の差異分析とは何か

売上高においては、事業年度のはじめに目標を立てた「予定売上高」
その結果である「実際売上高」を比較し、そのズレ、つまり差異を分析する必要があります。

 

その差異を分析することは、次の事業年度の予算売上高の設定に大変役立つからです。

 

まず、売上高は、販売量と価格によって、計算されます。
すなわち、以下のような計算式が成り立ちます。

売上高=販売量×価格

 

この計算式を踏まえて、以下のような図表が成り立ちます。

 

項目売上高販売量販売価格
予算予算売上高予算販売量予算販売価格
実際実際売上高実際販売量実際販売価格
差異売上高差異販売数量差異販売価格差異

 

差異の計算式は、いずれも予算数字から実際数字を差し引くことで、その中身を分析していきます。
具体的には、以下のような計算式になります。

【1】 売上高差異   予算売上高ー実際売上高

予算売上高よりも実際売上高の数字が大きければ、会社にとって、有利な差異となります。

 

【2】 販売数量差異   (予算販売量ー実際販売量)×実際販売価格

予算販売量よりも実際販売量の数字が大きければ、会社にとって、有利な差異となります。

 

【3】 販売価格差異   (予算販売価格ー実際販売価格)×実際販売量

予算販売価格よりも実際販売価格の数字が大きければ、会社にとって、有利な差異となります。

 

 

 

初級原価計算もくじ

投稿者プロフィール

伊達敦
伊達敦中小企業研修協会 代表 
東京都武蔵野市。
決算書の見方、経営分析などマネジメントに知悉している商社勤務の実務家。
統括責任者として全国3000社を超える販売店及び代理店の経営実態の把握、
経営指標の分析に辣腕を発揮した。
また霞が関の中央官庁との交渉窓口も担当する。
独創的な決算書解説や経営分析理論は、海外でも高く評価され、著書は海外でも翻訳されている。
商業高校で、簿記の基本を学び、大学で簿記理論を体系的にしっかり学んだ。
大学在学中は、会計学の大家、中村忠教授、飯野利夫教授から 指導を受けた。また、日本簿記学会会長だった安平昭二教授から簿記の帳簿組織に関する論点を直接指導を受けた貴重な経験を持つ。
おもな著書 「まだ若手社員といわれるうちに知っておきたい会社の数字」講談社刊。ほか、決算書、経営分析に関する本をぱる出版、実業之日本社からの全国出版実績あり。
中小企業研修協会代表。ファイナンシャルプランナー。
欅坂46、櫻坂46の大ファン。DVDをすべて揃えている。元欅坂46の佐藤詩織のファンであり、櫻坂46の推しメンは、関有美子。