初級原価計算⑩ 予算管理とは何か

予定と実際を比較する

会社は、事業年度のはじめに「予算」を立て、その目標の達成のため、日々努力します。
そして、事業年度の終了とともに、その結果である「実際」数字が出ます。

この講義では、予算と実際を比較する売上高について、くわしくみていきます。

売上高の差異分析とは何か

売上高においては、事業年度のはじめに目標を立てた「予定売上高」
その結果である「実際売上高」を比較し、そのズレ、つまり差異を分析する必要があります。

 

その差異を分析することは、次の事業年度の予算売上高の設定に大変役立つからです。

 

まず、売上高は、販売量と価格によって、計算されます。
すなわち、以下のような計算式が成り立ちます。

売上高=販売量×価格

 

この計算式を踏まえて、以下のような図表が成り立ちます。

 

項目 売上高 販売量 販売価格
予算 予算売上高 予算販売量 予算販売価格
実際 実際売上高 実際販売量 実際販売価格
差異 売上高差異 販売数量差異 販売価格差異

 

差異の計算式は、いずれも予算数字から実際数字を差し引くことで、その中身を分析していきます。
具体的には、以下のような計算式になります。

【1】 売上高差異   予算売上高ー実際売上高

予算売上高よりも実際売上高の数字が大きければ、会社にとって、有利な差異となります。

 

【2】 販売数量差異   (予算販売量ー実際販売量)×実際販売価格

予算販売量よりも実際販売量の数字が大きければ、会社にとって、有利な差異となります。

 

【3】 販売価格差異   (予算販売価格ー実際販売価格)×実際販売量

予算販売価格よりも実際販売価格の数字が大きければ、会社にとって、有利な差異となります。

 

 

 

初級原価計算もくじ