初級原価計算⑦ 損益計算書とは何か

損益計算書とは何か

益計算書とは、1年間でどのくらい儲かったのか、がわかる「会社の営業成績表です。

損益計算書のサンプルは、つぎのとおりです。

損益計算書

売上高 1,000
売上原価 800
売上総利益 200
販売費および一般管理費 50
営業利益 150

 

損益計算書の各項目

□売上高

製品の販売やサービスの提供によって得られた金額を記載します。

□売上原価

販売した製品の原価や提供したサービスの原価を記載します。

□売上総利益

売上高から売上原価を差し引いて計算される利益です。

□販売費及び一般管理費

おもに製品の販売やサービスの提供のために支出した販売費用の金額になります。

□営業利益

売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いて計算される利益です。

【例題】
以下の資料から、損益計算書を計算してみましょう。

□完成品1個当たりの原価
500円/個

□製品の生産・販売状況

生産量 1,000個 / 販売量 800個 / 販売単価 1,200円

□販売費及び一般管理費

200,000円

【解答】

(計算過程)

・売上高を計算します。
1,200円÷800個=960,000円

・売上原価を計算します。
500円×800=400,000円

損益計算書

売上高 960,000
売上原価 400,000
売上総利益 560,000
販売費および一般管理費 200,000
営業利益 360,000
 
【メモ帳/虎の巻】

損益計算書は、会社の営業成績表といえます。
その会社の1年の営業努力が、売上や利益という数字で明確にされます。

子どもの頃の通知表をイメージすると良いかもしれません。
国語の成績が良かった。あるいは、算数の成績が良くなかったなど。
みなさん、それぞれ通知表によって、自分の学力を客観的に知ったはずです。

損益計算書とは、まさに会社の成績を客観的に知る「通知表」といえます。

初級原価計算⑧ 利益計画とは何か