償却債権取立益とは何か
償却債権取立益とは何か
売掛金が、取引会社の経営悪化により、回収できなくなることがあります。
このときは、貸倒れとして処理します。
その後、貸倒れとした売掛金が、取引会社の経営好転から回収できるケースがまれにあります。
このとき、すでに売掛金は貸倒れ時に処理しているので、すでにありません。
このため、回収した代金は、他の勘定科目を使用することになります。
その勘定科目が「償却債権取立益」です。
売掛金の計上から貸倒れ、そして、償却債権取立益までの取引経過を3つの取引でみていきましょう。
償却債権取立益の仕訳
[例1]鈴木商店に商品100,000円を掛けで売り上げた。
借方 | 貸方 |
売掛金 100,000 | 売上 100,000 |
[例2] 鈴木商店が経営悪化のため、売掛金100,000円の回収か困難と判断し、貸倒損失とした。
借方 | 貸方 |
貸倒損失 100,000 | 売掛金 100,000 |
[例3]鈴木商店の経営が好転し、貸倒れとして処理した売掛金100,000円を現金で回収した。
借方 | 貸方 |
現金 100,000 | 償却債権取立益 100,000 |