第三章② 収益グループとは何か

収益グループとは何か

収益グループは、損益計算書を作成する勘定科目のひとつです。

                   損益計算書

費用収益
利益

                                  

商品100万円を売り上げたとき、もうけである利益はいくらでしょうか?
仕入れた商品が80万円とすれば、100万円—80万円=20万円。
つまり、20万円のもうけ(利益)になります。

売り上げた100万円が、すべて「もうけ」である利益にはなりません。

「収益」とは、商品を売上げた100万円をいいます。
つまり、収益とは「もうけを含めた収入」のことです。

「収益グループ」のおもな勘定科目と内容はつぎのとおり。

・売 上

商品を売り上げたときに使用します。

・受取利息

預金から得られた利息に使用します。

雑益

営業活動以外から得られた少額の収入になります。

・固定資産売却益

建物や土地などを売却し、利益が出たときに使用します。
たとえば、800万円で購入した土地を1,000万円で売却すれば、200万円の利益です。
これが、「固定資産売却益」です。
なお、固定資産とは、資産のうち建物・土地・備品や車両運搬具など1年以上所有している資産をいいます。

メモ帳【収益】

収益をイメージしましょう。
収益とは、会社にとって、増えるとうれしいもの。減ると悲しいものある、
とイメージするとわかりやすいかも知れません。
「売上」が増えるとことは、会社にとって、うれしいことです。
反対に、売上が減ると、会社にとって、悲しいことです。
収益とは、会社にとって、増えるとうれしいもの、減ると悲しいもの、と考えるとイメージしやすいと思います。

【速攻!チェック問題・収益編】

次の勘定科目のうち、収益勘定をチェックしなさい。

【勘定科目】チェック欄
現金 
売掛金 
受取利息 
借入金 
受取配当金 

【解答】

収益勘定は、受取利息、受取配当金です。

収益グループとは何か  まとめ

  • 収益グループとは、損益計算書を作成する勘定科目のひとつです
  • 利益の計算式は、収益ー費用=利益となります。
  • 簿記を学ぶにあたっては、利益と収益の違いを理解しておく必要があります

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