有価証券利息とは何か

「社債」を所有した場合、その売却の仕訳には注意が必要です。それというのも社債は、利息の支払い日である「利払日」が決まっているからです。利払いは、当然、その時点の社債の所有者に支払われることになります。たとえば、利払日が、3月末のときを考えてみましょう。社債の売却日が、12月末の場とき、社債を買った人が、3月末に社債の利息を全額受け取ることになります。これでは、12月末まで所有していた人が気の毒です。このため、社債の利息は、売買時に清算処理することになります。なお、社債の利息は、「有価証券利息」勘定であらわします。

 

有価証券利息の仕訳

 

[例] A社は、12月31日にB社に対して、C社債(額面3,000,000円、帳簿価格2,900,000円)を2,950,000円で売却し、売却代金と端数利息は、当座預金に振り込まれた。なお、社債利息は、年3%(利払い 年2回、3月末、9月末)であり、売却代金には、端数利息に含まれない。

[A社の仕訳]

 

借方 貸方
当座預金 2,972,685 有価証券 2,900,000

有価証券売却益 50,000

有価証券利息   22,685

 

※有価証券売却益 2,950,000−2,900,000=50,000

有価証券利息 3,000,000×3%×92/365=22,685(小数点切り上げ)

日数計算 10月は、31日。11月は、30日。12月は、31日。よって、合計92日。

[B社の仕訳]

 

借方 貸方
有価証券 2,950,000

有価証券利息  22,685

当座預金 2,972,685

 

[3月末にB社が受け取る有価証券利息の仕訳]

※ 3,000,000×3%×6/12[か月]=45、000

B社は、購入時にA社に支払った、有価証券利息である22、685円を差し引くことにより、C社債の購入により、得た有価証券利息を計算することができます。 つまり、             45、000−22,685=22,315円の有価証券利息を得たことになります。

 

有価証券の貸借とは何か