原価差異の分析と何か

 

当月投入の標準原価と実際原価を比較し、差額を求めることで、原価差額の総額を把握することができます。しかし、差額総額を把握することで、終わりでありません。さらにその差額の原因を把握する必要があります。

 

直接材料費差異を分析する

 

直接材料費差異は、詳しく分析すると「価格差異」と「数量差異」に分けることができます。

 

直接材料費差異 価格差異
数量差異

 

・価格差異は、標準単価と実際単価から生じる差異です。

・数量差異は、標準数量と実際数量から生じる差異です。

 

具体的にみていきましょう。

 

[資料1]  実際単価及び実際数量ともに標準単価及び実際数量を超えた場合。

 

標準単価  @100円    標準消費量 6,000kg

実際単価  @120円        実際消費量 6,900kg

 

価格差異の計算式

 

(標準単価―実際単価)×実際消費量=価格差異

(@100円―@120円)×6,900kg=△138,000円(不利差異)

 

数量差異の計算式

 

(標準消費量―実際消費量)×標準単価=数量差異

(6,000kg―6,900kg)×@100=△90,000円(不利差異)

 

 

直接材料費差異の分析図

 

実際単価 @120円

価格差異
標準直接材料費 数量差異

標準消費量 6,000kg                    実際消費量 6,900kg

 

[資料1]では、分析図から総額の計算として、

実際投入量  実際単価@120円×実際消費量 6,900kg=828,000円

標準投入量  標準単価@100円×標準消費量 6,000kg=600,000円

 

総額差額  828,000円-600,000円=228,000円

 

原価差異分析

直接材料費差異 △228,000円 価格差異 △138,000円
数量差異 △90,000円

 

 

[資料2]

実際単価及び実際数量が、標準単価及び実際数量それぞれ超えた場合と超えなかった場合が混在したケース

 

標準単価  @100円      標準消費量 6,000kg

実際単価  @120円           実際消費量 5,600kg

 

・価格差異の計算式

 

(標準単価―実際単価)×実際消費量=価格差異

(@100円―@120円)×5,600kg=△112,000円(不利差異)

 

・数量差異の計算式

 

(標準消費量―実際消費量)×標準単価=数量差異

(6,000kg―5,600kg)×@100=40,000円(有利差異)

 

 

直接材料費差異の分析図

実際単価 @120円

価格差異
標準直接材料費 数量差異

実際消費量 5,600kg                                            標準消費量 6,000kg

 

[資料1]では、分析図から総額の計算として、

実際投入量  実際単価@120円×実際消費量 5,600kg=672,000円

標準投入量  標準単価@100円×標準消費量 6,000kg=600,000円

 

総額差額  672,000円-600,000円=72,000円

 

原価差異分析

直接材料費差異 △72,000円 価格差異 △112,000円
数量差異 40,000円

 

 

さらに直接労務費差異の分析を知る