第二講座 簿記のルールを学ぶ

プレビュー

まず、覚えましょう。「簿記のルール」

最初に覚えなければならない簿記のルールがあります。

簿記をマスターするための3つの基本ルール

私たちの社会には、さまざまなルールがあります。

交通ルールはその代表的な一つでしょう。
「赤は止まれ」「青は進め」など、しっかりした交通ルールがあります。
このために、私たちは安心して道を歩けます。
もし、交通ルールがなければどうなるでしょうか。
みんな好き勝手に道を歩き、車はスピードの出し放題になります。
そして、交通事故が多発、交通パニックになるでしょう。

何事にも基本となるルールが必要なのです。

簿記にもさまざまなルールがあります。
その中でも基本となる3つのルールがあります。
まずは、理屈抜きで、とにかく3つの基本ルールを覚えましょう。

簿記を学ぶうえで、知っておくべき大切なことは、おおきく3つあります。

その1   簿記のしくみ

その2  勘定科目(かんじょうかもく)

その3  仕訳(しわけ)ルール

 

これら3つについて、ざっくり説明していきます。
くわしくは、のちの講座からくわしく説明していきます。
ここでは、簡単なイメージがつかめれば十分です。

その1である「簿記のしくみ」から見ていきましょう。

「簿記のしくみ」とは、何か?

これは、意外に簿記の本に記載されていないケースが多いのが実情です。
しかし、これをはじめに知っておくことで、その後の簿記の学習がとてもスムーズになるはずです。

簿記のしくみとは、大胆に説明すれば、

「一つの取引を2つの視点で考える」

ということです。

私たちの日常生活では、学校や会社、あるいは町内会など、さまざまな人間関係において、
相手の立場になって物事を考えるということは、とても大切なことです。
相手の立場になって考えることによって、物事を自分勝手な思い込みや独善的な判断をしなくて済むからです。

「自分はこういうふうに思っていたけれど、相手の立場になって考えれば、なるほど、自分が悪かった」
と思えることも多々あるのではないでしょうか。

私たちは、どうしても自分の意見や考え方が正しいと思いがちです。
しかし、物事を相手の立場にたって考えること。
つまり、2つの視点で考えれば、バランスのある良識ある考え方に近づくのではないでしょうか。

 

この

「1つの物事を2つの視点で考える」

ということが、簿記の「しくみ」そのものなのです。

 

 

「勘定科目(かんじょうかもく)」とは何か

これは、英語を学ぶうえで基本となる「英単語」と同じです。
英語を話すにしても書くにしても「英単語」を知らなければ、どうにもなりません。
同じように簿記を学ぶとき、「勘定科目」はかならず覚えなければなりません。

勘定科目は理屈抜きに覚えるしかないのです。

勘定科目は、5つのグループに分けられます。

□資産(しさん)グループ

□負債(ふさい)グループ

□純資産(じゅんしさん)グループ

□収益(しゅうえき)グループ

□費用(ひよう)グループ

 

【参考】

簿記によって、貸借対照表と損益計算書が作成されます。
資産、負債、純資産、収益、費用は、以下のように表示されます。

 

「仕訳(しわけ)」とは何か。


仕訳とは

その1の「簿記のしくみ」を基本に、
その2で覚えた「勘定科目」を使ってあらわす、
簿記独自の「表現方法」と考えてください。
記号と言い換えてもよいでしょう。

簿記が苦手な人というのは、この仕訳がよくわかっていない人がほとんどです。

この講座では、かなりの事例をつかって、この仕訳をていねいに説明していきます。

 

まず、仕訳にも基本ルールが3つあります。
まずは、理屈抜きで、つぎの仕訳の3つの基本ルールをとにかく覚えましょう。

 

 

簿記の基本ルールその1

 

  簿記には「フォーム」がある

簿記には決まった「フォーム」があります。簿記の形式といってもよいでしょう。

簿記のフォームは、つぎのようなものです。

簿記のフォーム

 借方(かりかた) 貸方(かしかた)
 

 

 

フォームの左側を「借方(かりかた)」といいます。そして右側を「貸方(かしかた)」といいます。

具体的な使い方は、これからくわしく説明していきます。
ここでは、簿記には「フォーム」があること。
そして、左側が「借方」、右側が「貸方」という簿記の用語を覚えましょう。

 

・簿記の基本ルールその2     

 

借方と貸方は異なる勘定科目(かんじょうかもく)になる

簿記では、異なる勘定科目が、簿記のフォームに記載されます。
たとえば、借方に「A勘定科目」、貸方「B勘定科目」というようになります。

 

  借方 貸方
   A勘定科目  B勘定科目  

 

簿記の基本ルールその3 

 

左右の金額は同じになる  

これは、「借方」と「貸方」という左右に記入される金額が「必ず同じになる」ということです。

つぎの金額をみてください。「借方」「貸方」とも同じ10,000円という同じ金額が記入されています。
簿記では、「借方」と「貸方」に必ず同じ金額が記入されるのです。

  借方 貸方
  A勘定科目 10,000 B勘定科目 10,000 

 

 

 

簿記の基本ルールである3つが成立したとき、これを「仕訳(しわけ)」といいます。

仕訳については、のちの講座でくわしく説明していきます。

 

 

 

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