すべての会社に「簿記」がある

わたしたちは、病院でレントゲン検査をすることがあります。これは、からだの内部をくわしく知るためです。レントゲン撮影によって、骨格やその他の機能に問題がないか、を知ることができます。からだのつくりは、大きい人も小さい人も基本的にみな同じです。もし、仮にレントゲン検査で、会社という組織をみることができれば「簿記」が見えてきます。これは、上場されている巨大企業も、街の小さな個人商店もみな同じです。

すべての会社には、必ず簿記が存在します。

簿記は会社のお金を管理すること

簿記とは、「帳簿(・)記(・)入」の略です。これは、お金がかかわる取引を帳簿に記入することを意味します。簿記によって、会社のお金の動きが正確にわかります。会社は、かならずお金を使いますから、簿記がかならず存在するのです。簿記の技術があれば、どんな複雑な取引もきれいに処理することができます。

簿記によって「決算書」はつくられる

会社は、年に1回、決算書を作成します。

決算書とは、1年間の会社の「財産」や「もうけ」を集計した会計資料です。決算書は、大きく2つの種類があります。会社の「財産」がわかる「貸借(たいしゃく)対照表(たいしょうひょう)」と会社の「もうけ」がわかる「損益(そんえき)計算書(けいさんしょ)」です。この決算書は簿記によって作成されます。

会社を経営していくためには、今、どれくらいの財産があり、借金はいくらあるのか、また、いくらの「もうけ」があるのか。あるいは、損をしているのか、を常に知っておく必要があります。決算書は、経営判断をおこなううえで、非常に大切なものです。

さらに、会社を取り巻くさまざまな取引先にとっても決算書は大切な資料です。銀行の融資の是非は、決算書を参考に判断されますし、法人税などの税金は、決算書に基づいて、決定されます。新しく取引をはじめるにあたっては、決算書はその会社を知る重要な参考資料となります。

このように決算書は、会社にとってなくてはならない重要なものです。

 

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